酒を呑むことについての一考察

  • 形のある物財(goods)も,形のない役務(service)であっても,serviceにまとめて分析する。つまり,物財を使用して得られる効用もserviceと解釈する。
  • 貨幣との交換による所有権の移転とは解釈せず,「価値の創出」と解釈する。
  • 売り手と買い手を,共同して価値を創出する者(producer, co-producer)と位置付ける。

SDLの要点

サービス=ドミナント・ロジックとは,人間社会の営みを理解するための道具です。
その特徴をまとめてみます。

まず,形のある物財(goods)も,形のない役務(service)であっても,serviceにまとめて分析します。つまり,物財を使用して得られる効用もserviceと解釈するのです。 「酒」という液体は,物財です。
でも,物質としての酒に注目するよりも,酒が齎す「効用」に注目するべきだということは,前の図でも理解できたと思います。
効用は,形がありません。つまり,サービスと同じなのです。

つぎに,貨幣との交換による所有権の移転とは解釈せず,「価値の創出」と解釈することです。
酒と貨幣を交換するのではなくて,酒場の親爺と呑み助が,共同して価値を創り出すと考える方が,よほど実態に即していることは理解できましたね。

売り手と買い手を,共同して価値を創出する者(producer)と位置付ける。
酒場の図でも観ましたが,目的を達成するために,酒場の親爺も呑み助もどちらもリソースを出し合っています。
こうなると,どちらが売り手でどちらが買い手か,よく分からなくなります。
そこで,両者を対等の関係として,どちらもproducerととらえます。

詳しいことは,オリジナルの文献を当たってください。
2004年の論文で,著者はVargoとLuschで検索すれば出て来るはずです。

Vargo, S. L. and R. F. Lusch, “Evolving to a New Domination Logic for Marketing” in Journal of Marketing, vol. 68 (January 2004), pp. 1-17.

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