酒を呑むことについての一考察

モノと貨幣の交換。

酒呑みの心,酒場のオヤジの心が分かる私としては,酒を呑むということの本質を解説して参りたいと思います。

経済学の世界では,人間社会の営みを「取引」として理解し,分析します。
伝統的に,取引は,「交換」にもとづくものであり,取引によって「モノ」と「貨幣」が交換され,モノの所有権が移転すると解釈されます。

さて,この交換の概念でもって,酒を呑むということを分析してみます。
酒場のオヤジがいます。そして,呑み助が居ます。

酒場のオヤジは,酒を用意しています。
呑み助は,お金を持ってきています。
酒とお金を交換することが,呑むことです。
さて,さっそくお酒を頂きましょう。

・・・・・あれれ。なんかおかしいですね。
酒とお金を交換したけれど,ちっとも面白くも楽しくもありません。

これでは,酒を呑むことの愉しみが見えません。
これでは,酒場で酒を呑むのではなくて,酒屋で酒を買って帰るのと同じです。
酒屋で酒を買って,家で呑めば良い。
COVID-19対策として酒場自粛を決めた人,自粛警察をやっている人たちの理解も,この交換の概念なのですね,きっと。
知らんけど。

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